〜凸(tossau)のホームページ。てけとーに書く日記とか〜
※よっしーの感想により追記
「こんな、K(凸)は見たことがない…呼びかけても返事が余りにも弱弱しく、目の焦点があっていなかった」ということだそうで。変速機が壊れたことによる体力的な疲労と明日からの精神的な不安のダブルパンチでさぞグロッキーだったんだろう…客観的な視点なしには分からんかった。よっしー情報提供サンキュー。






EX DAY2
上陸、そして旅の終わり
走行距離;二十数km 給水量;0.5L 天候;晴れときどき曇り
 時刻は朝6時。フェリーから間近に南港を眺める…涼しくて、精神的にも本当にすがすがしい朝だ ( ̄ー☆ 。接岸したフェリーから降りてちゃりをこぎ始める…
 朝食食べて解散しよということになったので、港から東に向いつつ飯食べるところを探す。 あべの筋(堺東の駅前を南北に通る筋)のすきやで朝飯を食べて、家にたどり着くための最後のパワーチャージ。
 解散した後は下宿までとても満たされたルンルン気分でのんびりこいで帰る。時刻は朝の8時頃なので通勤・通学の日常をこなす人々とすれ違う…
 下宿に帰ると、ごちゃごちゃした部屋に、爆睡する弟、こんな俺の日常が迎えてくれて、ほっとする…フェリー乗る日ものんびりしたし、フェリーのお陰でたっぷり回復したので、体力的に余裕がある状態で家路につけたのは良かった。
着岸間近、フェリーから南港を望む
少し久しぶりに見る、いつも通りごちゃごちゃした部屋…
疲れが回復していたのでその日に、八尾のばあちゃんちに行って(ちゃりじゃなくていつも通りバイクで行った。ちゃりは飽きるほどのったし…(^^;))、大分で買った焼酎を味わう…

終わりに

本当に行って良かった。

 自分1人では決して九州まで辿りつけなかったと思う。はっきりいって5日目までは体力的に激しくきつかった(まぁ3日目ぐらいから痛みの感覚が麻痺してきて助かったが…これは環境に適応する力だろうか)。「相方(よっしー)が根を挙げるまで俺はギブアップしない!」というような心理が苦しい時には必ずといって働いていたお陰で意思の弱い俺も頑張れた。この達成感は正に何にも換えがたい。
 もちろん単に、距離を走るということだけでなく、様々な人と出会ったり(例えばどこからきたん?と道すがらあった人に聞かれるたびににこにこして答えていたもんだ)、はたまたハプニングがあったりと話題に事欠かず、旅に深いコクが出た。
 今回、九州最南端の佐多岬まで行くという野望は叶わなかった。しかしフェリーが出る別府で旅を終えたわけで、フェリーで別府に着けばいつでも旅を再開できる?また機会があれば旅の続きを…その機会が"第二の人生"を迎えるころであってもそれはそれで面白いかもしれない…
  754はちゃりを貸してくれて、メンテとかも教えてくれてありがとう。俺のままちゃりでは九州までの山々を越えていくことは極めて困難だったに違いない…俺も本格的なちゃり買おうかなぁ…

ありがとう、よっしー。ありがとう、754。ありがとう、自転車屋のおやじさん、道教えてくれたおじさん、ジュースおごってくれたばあちゃん、うまい寿司出してくれた寿司屋のおっちゃん、温泉の場所教えてくれたおっちゃん…この800キロのちゃりの旅でほんまにいろんな人にお世話になったけど、記憶力が弱くて(HPを始めたきっかけでもある)その一部しか思い出せない…しかし、多くの人に世話になってこの旅ができたことは忘れないだろう…この言い表しようのない満足感と共に…

 だが・・・途中から自動車専用道。もちろんちゃりは乗り入れ禁止( ̄□||||!!   しょうがないので尾道の手前でバイパスを降りる。こういうのは車だったら困らないけど・・・ちゃりだとこういうことが障壁になったりする。
 尾道の辺りはきれいな海沿いを気持ちよく走る。尾道を過ぎてしばらくすると、本日のメインディッシュ?がそう遠くないことが景色(写真左)からなんとなく分かる。
  勾配はさほどではないが、とにかく登りっぱなしで長い長い!苦しい状態が長く続き、まだまだそれが終わらないとなると、おかしなテンション(*゜Ω゜)になってきた・・・よっしーがちょっと歌いだす・たまに叫ぶ、その度に俺は反射的に大声で笑う。理由は自分でも分からない・・・
  結局昼食休憩をはさんで合計2時間以上は続いた。(;´Д`)
 長い上りが終わりしばらく開放感に浸りながら下って標識を見ると、広島空港まで数キロということ。でも広島まではまだまだかなり遠い。
 開放感に浸りながら左の写真を撮ろうとしていたわけだが、カメラを落っことしてしまった。下りでそここそこスピードが乗っている状態なので結構転がった( ̄◇ ̄;)・・・
  まぁこの後も全く懲りずに走りながら写真を撮り続けている。この方が自然だし、なにより時間的余裕がなかったりする。 (ちなみに2nd DAYの写真は全部走りながら撮っている。)

 ここまでは歩道とかを走って轢かれないように注意してきた。しかし、歩道どころか路肩もなくなってきた・・・昨日の反省もあるので「命は大事に」でまめに脇道を走るが、何度も道が分からなくなってしまう。

そんなとき道端の彼岸花が目にとまる・・・
 昼前後の長い長い上りがとてもきつかったけど、このあともところどころ坂きつい!きついねんて!きつ過ぎるところは素直に下りて自転車押してあくまでも目的達成の為の体力マネジメントを重視!( まぁ、へばってるだけとも言う (;゜(エ)゜) )
また、坂きついなぁ!
だー、坂きついってば!
 なんだかんだで、広島市街に到着。その前に自分が来春就職予定の会社の広島事業所が目に入ったので、ふーんと思いながら通り過ぎた。
  広島はMAZDAのお膝元。なんか妙に何台もRX-8が目についたような気がするけど気のせいか!?

 (明日のことも考えて)少しでも前に進もうということで、広島駅から駅で何個か向こうのところまで日没まで走って宿を決めた。

 広島焼きが食べたいという俺の希望で、ホテルの近くのお好み焼き屋に入る。かなり地域密着型の店のようで、ママ(マスターの女性版はママでいいのか?)は最初はカウンターの向こうに居たがいつの間にか客のとなりに座って飲んでいた。頭にはテニスの選手が使うようなヘッドバンドをつけていてパワーに溢れていた・・・
 肝心の広島焼きを堪能し、あとなんか頼みたいということでそれぞれ1つずつ注文したのは・・・よっしーがレバーで、俺が牛肉たたき。激しい運動でビタミン?ミネラル?が不足してるから自然と欲しくなったのか。赤いタタキからしたたる赤い肉汁が飢えた体に染込んでいくかのような感覚をおぼえた・・・。
 予報を見ると明日は天気が心配。しかしもし雨だったとしてもそんなもんには負けないと思いつつ寝る。
この先ちゃり進入禁止
これから闘いが始まるのか・・・
上りっぱなしで・・・
下山。広島県竹原市付近
国道の脇道というか山道の彼岸花
広島市内の橋。もうすぐ日没だー。
市内のマツダディーラー(地図見てるだけでたまたま)
 飲みすぎ!?いやいや、こんだけのんでもトイレばっかりいってたなんてことはない!
   とにかく渇く!渇く!かわくんだぁー。
2nd DAY

 朝8時過ぎに浄運寺出発。(朝食もYHに用意してもらって助かる。感謝。)

 ちゃりをこぎはじめる。大腿四頭筋が痛い。けつも痛い。でもこげる。とりあえず、よかった(* ̄∇ ̄*)
 しばらく海岸沿いを走る。
相生(あいおい)→赤穂(あこう)→日生(ひなせ)(兵庫県出身の人間ならまず振り仮名はいらないだろうけど一応)と特に難所もなく順調に走る。
  しかし、岡山県と(兵庫県)の県境で苦しむ。初めての本格的な山越え。時速10キロ程度でへろへろになりながらも何とか上りきると、「(ここから)岡山県」という標識が!文字にしてしまえば、ただそれだけのことである。しかし、苦しかったから嬉しかったん(`□´)/だぁぁー!! (バイクでも通ったことがあるはずだけど特に記憶にのこってない。この喜びはちゃりでしか感じることはできないだろう。)

 言い忘れたが、今日の目的地の福山(広島県!)は遠い。 スタート地点から140kmぐらい\(;゜∇゜)/
 ということで、思い切って(暴挙?)バイパスを走る!一度バイパスに上がってしまえばいいペースで走ることができる。しかし、走ってみるとやはり危ない(走ってみなくても分かるだろ(`□´)て?)・・・
 たとえば乗り口や下り口のところ(写真下)。まっすぐ行こうとした場合、降りる車とラインが交差してしまう。後方からものすごい速度(バイパスを走ってるものの中でずばぬけて遅い)でくる車の前を横切るリスクは高い。

兵庫県→広島県!(岡山県をわーぷ)
走行距離;147km (大阪淀川から261km) 給水量;5L 天候;晴れときどき曇り
 しばらく走っていると、大型車が多いのに道幅が狭く路肩もほとんどない区間が多くなる。このままだと轢かれるリスクが高すぎるということで倉敷の手前でバイパスを降りる。これは、正しい判断だった。先を急ぐあまり大切なものを見失いかけたかもしれない・・・命とかね。
  多少、道を模索しながら倉敷に到着する。すでに100kmぐらいは走った。しかし、本日の目的地の福山までまだ40kmぐらいはあるのでまだまだ気が抜けない!
  日没までになんとか辿りつかねば・・・
日没までになんとか辿りつかねば・・・

 太陽が沈んでまう!時刻は午後6時。沈みゆく太陽を目指しているわけではないが、福山のある西へ!西へ!ということで夕日の沈む方向へ・・・
 この1時間後に福山にたどり着く。いけるとこまでの旅なので宿の予約はしていない(というか難しい)。早速、宿を探す…新幹線の駅があるのでホテルは見つかるだろうと思っていた。
  駅前にいくと「ハイパーホテル」の文字が目に飛び込む。そう、我々は3日前まで青森にいた。そしてそのとき滞在(4泊も)していたのがハイパーホテル青森だった。ここなら値段も手ごろだろうと思い、本日の宿が決まる。

 今日は約150km走ったさすがに疲れたが、今日の目標を達成できて満足。昨日の晩、抱いていた不安はほぼ払拭することができた。
 は相変わらずいたいわけだが、今日は手のひらも痛くなった。ちゃりに乗るのにグローブをするのは大げさかなと思っていたが、1日中走るならあった方がいい装備だろうと感じた。
 駅ビルの和食屋で晩飯を食べて、部屋に戻り明日のスケジュールを考える。広島市街は越えようと考えるが宮島はかなり厳しいと予想される。広島市街に入る前に猛烈な勾配があるのは地図を見れば一目瞭然。その辺りは新幹線はほとんどずっとトンネルだ…。
  明日もすんごい1日になりそうだ…

国道2号(バイパス)。標識によると福山まで73km
黄昏刻のチャリダー (焦)
しっかり後方確認しないと・・・
倉敷に到達。福山までいってやる
3rd DAY
坂きついねんて!
走行距離;123km (大阪淀川から384km) 給水量;5L 天候;曇りときどき晴れ
 昨晩はライトアップされてたようで福山城?はきれいだった。 朝見るとこの場所からじゃちょっと・・・。
  セルフサービスの朝食付きで助かる。ちゃりを1日中こぐ旅では朝飯は大事だ(多分)。
  疲労がかなり溜まってきている。その反面、昨日も目的を完遂し自信がつき精神的には充実してきた。
 福山を出てしばらくしたら国道2号(バイパス)を走る。この区間は割と歩道があって調子よく行けそうだと思っていた。
福山駅前
福山城!?

 西明石を過ぎたところで国道250号に入り、快調に距離を延ばし、午後3時に高砂市に到達。高砂市なんて知ってる人は少ないだろうが、中学高校の寮生活時代にちょくちょく買い物にいったスーパーを発見。なつかしさを感じる。そこからしばらく走ったあと今日の宿に電話を入れる。晩御飯もお願いできるようなので頼む。宿は場所が分かりにくいそうで、日没までにはつかないとまずいそうだ。

 宿までもう一息と思っていたがなかなかつかないと思っていたら目の前に山が見えてくる( ̄Д ̄;; 距離にしてはわずかだったけどかなりこたえた。しかし、1日目にしてよっしーに迷惑をかけるわけにはいかないので気合でついていく。
 宿のすぐ近く(地図では道はないぐらいの距離)まで近づいたが、小さな住宅地(集落?)にみたいなところでよくわからない。 よっしーがすばやく地元の人に聴いてくれて宿にたどり着く。

こいでこいでこいでこいで
自転車
九州へ!
1st DAY
初日の勢いでなんとか走り切る!
走行距離;114km 給水量;5L 天候;曇りときどき晴れ
 朝9時に国道2号線の淀川の橋(大阪側)に集合!天気もよく、テンションは当然高い。この橋を渡れば大阪は終わり。
 それにしても、荷造りをしてみると荷物がでかい!荷物は着替えの服と地図と工具(空気入れ、パンク修理キットetc)。コンパクトな荷造りが非常に苦手な(学会の度にトップクラスの大荷物)自分は苦戦し、Karrimorの40Lバックパック(大きなリュック)に大きめのウエストバックを合体して挑む。重量は10キロちょっとで重過ぎるってことはないけど、かさがとにかく大きい。コンビニに入ったときも注意しないと背後のものをなぎ倒してしまいそうである。
のりのりで市街地を快走(暴走か?)するが、・・・ガシャン!ってでかい音が後方から聞こえた!
 開始30分の悲劇がよっしーを襲う!!なんか最近こーいう状況に対して慣れてきたかも・・・
そんな悲劇もなんのその。初日の元気よさもあってこぎまくって、昼には明石海峡大橋に到達(スタートから50km)。
 明石海峡大橋について少し遅れていたよっしーがなかなかこない・・・何かあったのか心配になってくる・・・
 ちょっと心配になって携帯に電話したら丁度よっしーがあらわれる。事情を聴くとお腹が急にすいて、手が震えてきてごげなくなって、モシャー(/ ̄□, ̄)とカロリーメイトを食ってたそうだ。 これがハンガーノックというものだろうか。おそろしや。 俺は吉野家の特朝定食食ってきたから助かったか?
スタート。国2淀川の橋
体より厚みがある。
開始30分の悲劇(イメージ)

本日の宿は揖保郡御津町の浄運寺。YH協会に加盟されているようで縁あって泊めていただくこととなった。

 かなり疲れていた(俺の方が疲れていたかな)。部屋に着いたらまずはぐったりする、そして部屋の電気をつける(立ち上がらないといけない)のをじゃんけんして決めた(じゃんけんは俺が勝った。本当にしんどかったのでうれしかった)
  夕食を用意してもらえてホントよかった。(そりゃ、周りは真っ暗で、人の気配がするといえば向かいの小学校の体育館ぐらいだ。コンビニもなさそうだ・・・こりゃ日没以降は初めてじゃ宿に辿りつくのは大変だ)それにしても、メシがうまいうまいうまいうーまーいー・・・二人でおひつを空にしてしまう。

 しかし、すでに大腿四頭筋がかなり痛い。筋肉痛は大概翌日以降の方がずっと痛くなる。正直、明日ちゃんとちゃりがこげるのか心配しつつも、疲れてるので爆睡する。

明石海峡大橋。このあと昼飯
治療中・・・
浄運寺(YH)
4th DAY
雨、そして・・・トラブル!トラブル!トラブル!
走行距離;124km (大阪淀川から508km) 給水量;3.5L 天候;雨のち曇り
 そして雨だからといっても山はなくなってはくれないわけで、山に突撃!雨で視界が悪いので車に轢かれないように、頻繁に後方に注意しつつ山を登っていく。頂上付近から更に雨が強くなってきた!下りだが目をほとんど開けていれない、路面の白線も滑りそうでこわい・・・が、なにより車が来てないか頻繁に後方を振り返る!(この視界の中こけたら轢かれる・・・)車が来ていないことをよっしーに伝えようと叫ぶが、土砂降りの雨音が大き過ぎて伝わらない・・・そのまま下り続けて山が終わった直後ぐらいにファミマを見つけたのでここで昼食休憩。と思ったがプールに飛び込んだような状態じゃさすがに店に入るのは気が引ける。ということで、まず俺が手持ちのバスタオルで体を拭いて入店。そしてタオルを買ってよっしーに渡し、それでよっしーは拭いて入店・・・

 昼休憩後もひたすらこぎ続けていると徳山の市街地を通る。ここは歩道が異様に広い道が結構な距離続く。よっしーが「山口県は首相が沢山輩出してるから道がいいと聞いてる」といっていた。ほほう、そーいうことか。
 徳山の市街地を離れようとするそのときブレーキから異音が!使用限界線にはまだまだ余裕があり、シューは残っているようだが・・・点検してみるとシューの中から金属の構成部品が表面に現れていた !ブレーキかけるごとに金属でリムを攻撃( p_q)してしまうので、緊急交換!

 大腿四頭筋がヤヴァイ。筋肉痛をだった状態からさらにもう一段上の状態に進行したようだ・・・こぎ始めに鈍い痛み(単純な痛みではなく、なんとも表現しにくいがとても気持ち悪い感覚)が走る!しかしそのままこぎ続けると痛さに対して感覚が麻痺するのか大丈夫になる・・・まぁいいや。
 出発したすぐ後からポツリポツリと小雨が降り始め・・・じばらくすると土砂降りになった・・・靴の中までびしょびしょになって、こぐたびに靴の先から気泡がでるようになるまでそう時間はかからなかった。超高湿度からくる不快感から眉間にしわを寄せつつ、ただひたすらごぐだけ。
  雨で視界が悪く、前走のよっしーにぴったりはりつく(ほとんど物を考えずに走ることができる。思考することもめんどくなった)・・・土砂降りの雨で路面に水が溜まり出して、時折よっしーの後輪から跳ね上げられた水しぶきが顔面にかかりまくるぐらい飛んでくる。が、そんなことは気にならない!この状況に対応するために水に対する感覚がOFFになっていたのだろう・・・
  とかいってるうちに山口県に到達!
ここまでびしょぬれになれば怖いもんはない!?
降りしきる雨の中、山を上り、真白に燃え尽きる!?
 前3段×後7段の後ろが故障。走行はできるが3段変速になってしまった!!ディレイラー(チェーン張り機)がチェーンの弛みを調整してくれるのはいいが、後ろは一番重いギヤ以外は選択不能だぁああ。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
  上りがキツイ!!キーツーイ!今までとは状況が一変!急速に体力が奪われていく・・・そしてテンションも下がってしまい、どっと疲れが出てしまう・・・よっしーの足を引っ張りつつも(すまねえだぁ。)なんとか防府に到着。
  昨日まではキョロ^(・д・。)(。・д・)^キョロと元気いっぱいに宿を探す余裕があった俺だが、今日はへなちょこ人間・・・ということで?よっしーがいいホテルを発見、決定。
  ちゃりを修理しないと厳しいので、ロビーにある開放端末でちゃり屋いくつか目星をつけておく。そしてこのホテルの売り?の大浴場で疲れを癒すε- ( ̄、 ̄A)
山口県玖珂郡のファミマにぼっとぼとで到着
 このトラブルで少し予定から遅れたが、雨も止んで今日の目的地防府(ほうふ)にあと山一つと迫っていた。しかし、最後の山の上り中、突如予想外のトラブルが発生
徳山市街の外れにて緊急ブレーキシュー交換
まだ使えると思いきや恐怖の金属シューに・・・
 よっしーは頑張って靴をドライヤーで乾かしていた(靴を通過した暖かい空気は・・・)が、俺はどーにもめんどくさかったので放置。明日も雨の予報だが、気にしてもしょうがないので寝る。
本日の宿@防府。大浴場が売り
それ以外は特に準備することもなく行き当たりばったりの”てけとー流”旅が幕を開けるのであった・・・
メンテレクチャー by754

 ついていくといっても、自分は変速機なしのママチャリしかもっていないので、さすがにこれではでよっしーについていけないと気付く。幸いにも、 754が愛用のMTBを借してくれたので、いけることとなった。感謝。

 自分は一応、研究室内ではメカニック?の役割があることだし、事前にオーナー754からタイヤの外し方(クイックリリースレバー)・チューブ交換・フレンチバルブの扱い方などレクチャーを受けておいた。
 このレクチャーで覚えたことが実際どこまで役に立つかなと思っていたが、いろいろあって結果的に全て役に立つことになった・・・さすがは754と、どこぞの山の中で感謝したものだ・・・

 自転車をこいで九州に行こうという素晴らしい(というか壮大な)アイデアは俺が思いついた訳ではない。
同じ研究室のよっしーが以前から練っていたプランを実行するという話だったので、ついていかせてもらうことにしただけである。
 勝手を言って相乗りさせてもらっているので足でまといにはならないようにしたいと思っていた。 だが自転車なのでアクセルひねればペースがあげれるというわけではにので正直心配であった。

 旅のコンセプトとしては、毎日日没をめどにとにかくごきまくるというもの。つまり毎日限界ということ。必然的?というか結果的に宿はその日の昼過ぎに予約もしくは、予約なし(へろへろ且つ汗くささがMAXの状態で夕刻の街を宿を求めてさまよう)ということになった。

はじめに
PIT IN@下川自転車店
5th DAY

 昨日から変速が故障したまやけど、さすがにワイヤーがないことには修理はできない。/(-_-)\  今日出発する防府にも自転車屋はいくつかあったけど、朝8時ぐらいには開いてない店が多そうなので、しばらく3速ママチャリモードで頑張って走る。
  そして、小雨の降る中、新山口駅の近くの下川自転車店にピットイン!ついた時、ちょうど店のおじさんが車ででかけるところだったが、ぎりぎりセーフ。
  おじさんは「ここを外して。・・・後はできるな。」って感じで、俺が助手でおじさんが親方という形式?でかなり楽しく修理できた。そしてVブレーキの左右の戻りバネの調整も教えてもらった。よっしーのちゃりも点検してもらって、料金はタダみたいな値段でいいと言われた。ありがとう、おじさん!
  変速機も元通りになって意気揚々と西を目指す。昼には雨も止んで快調に走っていた。昼飯の後しばらく走って、どこで間違えたのか予定の道と違うところを走っていることに気付く。
  標識とか周りにみあたらないし人に聞いてみようということになったが、なかなか車以外は通らない・・・と思ったら向こうの方から3輪ちゃりに乗った元気なばあちゃんがやったきたので道をきいたみた。親切に教えてくれたあと、ジュースをおごってくれた。なんだかこのおばあちゃんの孫気分?そして3輪ちゃりでおばあちゃんは颯爽?と走り去っていった。

元気な3輪ちゃりばあちゃん
よっしーの後輪パンク修理中
 道も分かったし、さあ行こうかと思ったその時!よっしーがちゃりに異変がっ・・・パンクだ。さすがに最もありそうな故障だし、九州までにはしそうとは思ってたわけだが・・・754にタイヤ・チューブの外し方のレクチャー受けといてよかった
ε〜( ̄、 ̄;)ゞ  
 手持ちのパンク修理キットで説明書(バイクのチューブレスタイヤの修理経験有)を見ながら修理してみる・・・できた!と思って空気をいれたら着け方が甘くて空気が漏れてた・・・Σ(T□T)くそー。 不恰好だがパッチの上から少しずらしてさらにパッチを貼って、タイヤに空気が入るようになったので(直った?)、気を取り直して出発。
  昨日は変速機のワイヤーが切れたし今日はパンクかぁ・・・何かまるで耐久レース中盤以降の様相を呈してきた気がするのは気のせいだろうか・・・刺さってたさび釘は記念!?にパンク修理キットのケースへ・・・
 4時ぐらいには下関に入った。さっきパンクしたこともあったのでスペアのチューブを用意しておくかということで通りがかったとある自転車屋(店先にままちゃりじゃない、良さそうなちゃりがあったのでいけそうか?)できいてみた。すると驚くべき答えが返ってきた。
『うーん。このサイズのチューブはないなぁ。下関にはないと思うよ。』
この店じゃくて下関単位でないんかーい。
ということで九州へ・・・
 しばらく走ってると、海沿いになり、前方には遂に関門橋が!!大阪を出発して5日目にして「九州」を捉えることができそうだ。関門橋を目にするのは今年3月の学会以来で久しぶりじゃなかったりもする・・・
 関門トンネル人道入口。春の学会はバイクでトンネル通ったが、人・自転車・原付はこちら。料金(賽銭箱方式)は20円。大型エレベーターでだいぶ下へ降りる。
 ながぁーい。真っ直ぐなトンネル。てくてく歩いていこうかと思ったら、むこうから歩いてきたおっちゃんがくるっと向き変えて引き返してくではないか!
(〃 ̄∇)」< ついに九州ついたどぉーーー!!
走行距離;105km (大阪淀川から613km) 給水量;4L 天候;雨のち曇り

 進んでいくと分かったが、かなり沢山の人がウォーキングやランニングをしている!車にはねられる危険もないし、数十円と安い?フィットネススポットがこんなところにあるとは!
 九州に上陸記念の中打ち上げを敢行。場所は門司駅近くの亀庄寿司。高くてうまい寿司屋ならよくあるだろうけど、ここはうまいのに安い。千円ちょっとで満足できた(にぎりの並とあなご棒寿司を注文。にぎりの並が七?百円ぐらいだったのにも関わらずネタが豪華でうまいうまい。あなごもうますぎ)門司(もじ)に行くならお勧め!

目指すは関門橋
関門トンネル人道入り口。奥のエレベータで降りる
まっす〜ぐなトンネル。海中フィットネス場!?
 小倉市街で宿を探すがすぐには見つからない・・・俺は小倉駅付近でよっしーは大分へ向かう国道10号方面と二手に分かれて宿を探す。俺は確実性の高い妥協プラン?だけあって、宿を見つける。
  よっしーは宿がなかなか見つからないようなので、俺が見つけたホテルに泊まることにする。合流するために小倉駅へ向かう道路でよっしーを待つがなかなか来ない・・・相当向こうまでホテルを探しにいってたよう。
 今日はよっしーは結構お疲れモードで弱っていった・・・ホテルの隣がセブイレだったのでよっしーの晩飯も買いにいく。困ったときはお互い様ってね。コインランドリーがあったので洗濯して残りの旅に備える。
 うまい寿司食って気分は上々(*^^*ゞ。飯食い終わって7時過ぎだが、小倉あたりまで進んで宿を探すことにする。小倉市街に入ってすぐぐらいにきれいなイルミネーションの観覧車が目に入る。スペースワールドか!?なんだ!?
亀庄寿司。うまい、おまけに安いときた!
小倉市街から望む夜景
 明日の天気も悪いようだし、よっしーの後タイヤは修理が不十分なのか微妙に空気が抜けていっているようだ・・・とはいえ九州まで来れてとても嬉しい。「国道2号線が結ぶ大阪〜関門の約600キロを5日間で走破」できた。一般的には大した記録ではないだろうが、自分自身がこの記録を上回るどころかタイ記録を出すこともこれ以降の人生ではないだろう。自分の中では金字塔を打ち立てた気分でむちゃ満足\(*T▽T*)/ 明日も頑張るぞー。
6th DAY
ココロ、折れる・・・
走行距離;64km (大阪淀川から677km) 給水量;1L 天候;雨
 朝になるとよっしーの後輪はペッタンコになっていたので自転車屋を探す。昨晩ホテルを探した時にはそれらしきものがなかったが、できるだけ近くで見つけたいもんだ・・・
  幸運にもバイク屋でちゃりもやってる小倉二輪ホンダがすぐに見つかってピットイン。奥の3輪原ちゃをスタンド代わりにしてパンク修理してくれた。予備のチューブが欲しかったので聞いてみると、なんとかあった。なんとかってのは、パッチが一枚あててあるやつだった。とはいえ、予備には変わりないのでもちろん心強い。
今日も雨だが、今日の雨はこれまでより・・・  

 バイク用に買ったけどバイクではほとんど使っていなかった(雨の日はバイクに乗る気がなくなるんだよなぁ)合羽が活躍した。雨をはじきつつ中の湿度を下げてくれる。
  それでも寒くて寒くて{{(T-T)}}・・・寒さのあまり9月なのにおでんを昼飯に食べる。うーまーいーヾ(@⌒¬⌒@)ノ よっしーは普通のウィンドブレーカーだったので、体が冷え切ってしまったのだろう。肺炎になるんではないか?というぐらいきつくて、さすがに一時心が折れてしまったらしい。
  暖かい飲み物をのんで少し回復して走り出す。さぁ頑張ろうと思って走り出したが・・・

遥かに冷たい(((=_=)))
パンクした。
  よっしーの前輪がパンク。予備のチューブを今朝手に入れたので、修理は楽だが、こんなに早く使うことになるとは・・・雨が降っててむちゃ寒いので屋根のあるところを探す。休みの郵便局の屋根を勝手に借りて修理を開始・・・
よっしーの後輪修理中@小倉二輪ホンダ
お休みの郵便局の前でよっしーの前輪修理中
寒いのでコンビニで回復
コンビニの軒先で俺の後輪パンク修理
 よっしーも2回目の修理で慣れてて、スペアもあるので割とスムーズに修理は完了する。トラブルに負けないように元気を出して、10号線を再び走り始める。
  だが、しばらく(1時間ぐらい)走っていると・・・
 俺の後輪がパンク。一体なんなんだぁー(ノ*゜▽゜)ノ。またパンクして俺たちは困っている訳だが、そんなことお構いなしに冷たい雨は降り続いている・・・ということで、こんどはコンビニの軒先で休憩も兼ねて修理を行う。
  修理が終わったらもう5時前・・・今日はここまで50kmぐらいと、全然進んでないなぁ。日没までに中津の街を目指して走る。雨降ってて寒くていろいろ探し回る元気もないので、防府のビジネスホテルでもらったホテル案内に載ってたホテルをすぐさま発見しチェックイン。
 ホテルの地下にネットカフェがあったのでちょっとだけいってみた。その名も「地底人」。ホテルにチェックインしてしばらくすると雨が更に強くなって降り続いている。近くにコンビニないし傘も持ってないので、ホテルに1軒あるレストランを頼りに行ってみたら、定休日。しょうがないのでホテル内の自販機でカップめんとおつまみ数種類を買って、それを晩飯にする。今日パンクしたチューブ2本を室内で修理して、寝る。
パンクした。
7th DAY
まわるまわる
走行距離;97km (大阪淀川から701km) 給水量;2L 天候;雨のち曇り
遂に別府が見えてきた、由布岳には傘のような雲。
 中津を小雨が降る中、出発する。中津から別府まで100キロないのですんなりとさわやかに?走れるかと思ったが、別府に出る前には峠が・・・しかし初日なら違っていただろうが、これまで越えてきた数々の山々のお陰で、キツサを感じなくなってきたのか、苦しかった記憶はあんまりない・・・
  峠を越えてしばらくしたところで別府湾?が見渡せるところで休憩。由布岳の辺りに傘のような雲がかかっている(写真右)。九州を離れる港がもう見えるところまできてしまったか・・・
 市街地に入って港の方に向かっていくと、”二階堂吉四六”のでかい看板が目に入る。おお、これは俺でも知っている有名な銘柄。よっしーが春の学会ツーリングで阿蘇の土産もんやでこれの最後の1本をゲットしていたのが記憶にあたらしい。ちゃりをこぐ足にも力が入る?。その看板はフェリー乗り場の近くの海の駅だった。入り口にはでかい焼酎のつぼ(写真下)があった。焼酎を始め、特産品がたくさん置いてあり明日フェリーに乗る前に再度寄ることにした。
道の駅ならぬ、海の駅。特産品が盛りだくさん。
 いよいよ、旅の終わりが近づいてきた。今日は金曜だが、月曜には”ちゃりをひたすらこぎ続ける日々”から”現実世界”へと復帰しないといけない・・・帰りはフェリーと決めていたが、別府港から乗ることにする。さすがにのこされた時間では宮崎港までいくのは絶望的だし・・・
 日曜に大阪に着く便なので、明日のフェリーのチケットを買っておく(実際かなり込んでいた)。そして、大分駅に向かい4時過ぎに大分駅前のビジネスホテルにチェックイン。
  ホテルに荷物を置いたらさっそくお目当ての酒屋に向かう。この酒屋は「九州焼酎ドットコム」でネット上で有名な店でよっしーもちょくちょく見ていた。店舗は大分駅の少し先にある。店は大きくはなかったけど、焼酎の品揃えはさすがに良かったと思う。俺はよっしーに相談しつつ、吉四六つぼ(麦)・さつまの海(芋)・里の曙(黒糖)を購入。
  酒屋から戻ってきたら、明日は船に乗るのでホテルの近くの駅前の居酒屋で祝杯を挙げることにした。いやいや、まわるまわる!驚異的に酔いがまわる!焼酎をたった一杯飲んだだけで十分酔っ払った・・・相当疲労が溜まっている証拠だろう。1週間で700キロ以上走破しているので当たり前か・・・そして、酒も入ってバタンギュー。

★ 2004年9月中旬 ★
★ 2006年8月中旬 ★

EX DAY1
九州最後の日
走行距離;二十数km 給水量;0.5L 天候;曇りときどき晴れ
 昨日ぐらいからある程度強い力で漕ぐとチェーンが空回りすることが多くなってきた。これまでも変速ワイヤーやらブレーキシューやらトラブルがでてきたが、本当に時間加速器みたいなもんにでも入れているかのように自転車が激しく消耗していく・・・
  チェーンやスプロケの交換が必要になりそうだがもう長い距離は走らないので、やさしくこぐ戦法で乗り切ることにする(^^;;  大阪に帰ったあと754に返して修理に出して分かったが、原因はチェーンの伸び過ぎだったようだ。コマの間が伸びすぎて、リヤスプロケとかみ合わなくなってしまって空回りしていたのか・・・まぁそれだけこぎまくったといくことか・・・
ノスタルジックな概観の竹瓦温泉。入浴料は百円
 昼飯は別府の大砲ラーメンで食べて、その後竹瓦温泉へ。建物が昭和初期のものらしく、とても奥ゆかしい雰囲気だ。設計が古いためか、室内型の温泉なのに浴場には湯船しかない・・・これには少し驚いたが、湯船の横で体を洗う。 料金は100円と驚異的に安い。
  九州に着くまではひたすら走ってきたが、のんびりゆったり過ごすのもいいもんだ。早めにフェリー乗り場について、コンビニで晩飯(食堂は混雑が予想される)と雑誌を買っておく。
 感慨にふけるのが大好き?な俺は、船のベッドの上で旅のことをいろいろと振り返っていた・・・ ( ´ρ`)。o ○
 このフェリーに乗り込む。九州との別れが近い・・・
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