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【インプレ・レビュー】ハスクバーナ 120e mark2 チェーンソー(耐久性評価は随時更新)

目次



購入のきっかけ

 チェーンソー購入は今回のハスクバーナ 120e mark2 で4台目。購入前にエンジン式と充電式とAC100V式のチェーンソーを各1台ずつ合計3台持ってる。
 昔はチェーンソーと言えば、エンジン式のほぼ一択やったけど、騒音・整備手間などエンジン式チェーンソーの弱点を克服した電動チェーンソーが出てきて選択肢が増えた。山の中で1日や半日チェーンソー作業するならエンジン式で問題ないけど、趣味でたまに短時間使いたい用途には電動チェーンソーが便利なことも(ヤギのエサ用の枝打ちで数分間使いたいときに、燃料入れる作業が面倒な場合とか)。

     
  1. エンジン式はパワーと携行性が良いけど、弱点はエンジン騒音と整備が面倒な点。
  2. 充電式は静粛性と整備が楽な点が良いけど、弱点は電池切れとパワーの割に高価な点。安価な製品は小径木向き。
  3. AC100V式は充電式より高出力と充電切れ無い点が良いけど、弱点は電源コードによる作業範囲の制約。

このように3方式が一長一短なので、使い分けて村の開拓に活用してた。
 トップハンドルで片手でも扱えるのが特徴のチェーンソー(ゼノアこがるシリーズG2551T類似品)も枝打ち剪定に便利やけど、太い木を伐る時は排気量の大きい両手保持用のリアハンドルのチェーンソーが適材適所で欲しいなと。

 購入済みの軽量な片手用トップハンドル機(25ccで出力0.9kW 重量3.6kg)に加えて、パワーのあるリアハンドル機を購入して、異なる2台を適材適所で使い分ければ便利と思って購入を検討。
 仕事用なら10万円前後の出力2kW超のハイパワーな業務用チェーンソーがいいと思うけど、趣味用なので出力1.5kW前後の家庭用チェーンソーを探していた。

120e mark2 をインプレ記事にする理由

欲しくなったけどAmazonの酷評レビューで評判が気になる

 二流メーカの標準機の主要価格帯である2万円で新品購入できる一流メーカ(ハスクバーナ)の入門機120e markⅡ に興味があったけど、アマゾン等の酷評レビュー(エンジンが掛からないとかすぐに壊れたとか)で評判が気になったので、自分自身も購入をしばらく迷っていた。

はたして短期間で壊れるのか!?人柱的に使ってみることに。

 でも、チェーンソーってハサミみたいに、使う人次第な面が強い道具やと思うので、物は試しにと人柱的に買って使ってみることにした。

 はたして短期間で壊れるのか、それとも安い割りに結構長持ちするのか、一抹の不安は拭えないけど、とりあえずスターターが弱点のようなので、スターターを丁寧に扱うように気を付けて使ってみることにする。
 ハスクバーナのチェーンソーとしては安いとはいえ2万円なので20回ぐらいは壊れずに頑張ってほしいところ。もし数回で壊れたら壊れたで人柱として壊れるか壊れないかのドキドキを味わえたということで良し!?(昔の動作保障なしキワモノPCパーツを思い出す)
 壊れずに無事に100回使えたらお祝いをしようかな(笑)



 実際に使って使用実績がどこまで伸ばせるのか耐久性は後日更新するということで。
 購入を迷っている人の参考になれば幸いという理由でこのインプレ記事にする。

製品の仕様

引用元:husqvarna.com

メリット(良い点)とデメリット(弱点)

メリット(良い点)

  1. 抜群のコスパ
  2.  一流メーカ(ハスクバーナ)なのに2万円で新品購入できるという抜群のコスパ。

  3. 機能が充実
  4.  スマートスタート、チョーク連動式ストップスイッチ、ツールレスチェーン張りと安いのに機能が充実。

  5. 説明書関係は公式動画もあり親切
  6.  説明書関係は公式動画もあり親切で、これがチェーンソー1台目の人にも親切やと思う。チェーンブレーキとか加速ポンプによるプラグかぶりとか色々タグが付いてて親切な印象。

デメリット(弱点)

  1. パワーの割りに重い
  2.  出力1.4kWで乾燥重量5.1kgはパワーの割りには重い。でもコスパ重視の製品に更に軽さまで求めるのは酷かなと思うので個人的には許せる。

  3. チェーンオイル吐出量が調整できない
  4.  チェーンオイル吐出量が調整できず量は大目で常にガンガンいこうぜ状態。少ないよりはいいけど、気になる人は気になるかも。個人的にはまぁ吐出量が少ないよりはましかなと。

  5. スターターが壊れやすいらしい(検証中)
  6.  Amazonのレビューによるとスターターが壊れやすいらしいので、実際に使用実績を伸ばしていきながら検証中。

まとめ

 排気量38ccで出力1.4kW乾燥重量5.1kgとパワーの割に重いけど、2万円で新品購入のコスパ抜群の入門機♪
ツールレスチェーン張りやチョーク連動式ストップスイッチとか初心者にも使い易い機能が充実したホビー用途向けのチェーンソー。
 これで耐久性も良ければ最高やけど結果はいかに(耐久性評価は随時更新)

耐久性評価(年50回程度の予定)

 基本的に週末ごとに1回程度使うので1年で50回程度使う予定。この値段で2年間使えれば嬉しい。
 ※耐久性評価は随時更新。

使用5回目:マテバシイがスパッと伐れて調子が良い

使用6回目:裏山で去年伐木した杉を玉切り

使用9回目:スウェーデントーチづくり

使用13回目:マテバシイをツルを支点に受け口の方向にゆっくりと伐倒

使用16回目:正月は薪づくり&目立て

使用21回目:スウェーデントーチが最高やったので増産

使用29回目:結局1年目は28回使って今も好調でコスパ良好😁

使用35回目:気温低下に応じてアイドリング調整

使用53回目:約2年使用。スパークプラグ交換&エアフィルター清掃

エンジン始動方法

冷機始動(最初のエンジン始動)

基本の掛け方は本体後部に手順イラストが貼ってあるので分かり易い。

  1. チェーンブレーキONを確認する。
  2. 燃料ポンプを押す(6回程度)。
  3. チョークレバーを引く(フルチョーク状態に)。
  4. スターターロープを引く(フルチョーク状態で)。
  5. エンジン初爆音を確認したらチョークレバーを戻す(チョークOFF状態に)。
  6. スターターロープを引く(チョークOFF状態で)。
  7. エンジン掛かったらスロットルをひと吹かししてアイドリング状態にする。
  8. チェーンブレーキOFFにして、作業を開始。

暖機始動(既にエンジンが暖まっている時)

初爆確認の手順をスキップする。チョークレバーを引いてそのままレバー戻して、チョークOFF状態に。

  1. チェーンブレーキONを確認する。
  2. 燃料ポンプを押す(6回程度)。
  3. チョークレバーを引く(フルチョーク状態と同時にキルスイッチが連動解除)。
  4. チョークレバーを戻す(チョークOFF状態に)。
  5. スターターロープを引く(チョークOFF状態で)。
  6. エンジン掛かったらスロットルをひと吹かししてアイドリング状態にする。
  7. チェーンブレーキOFFにして、作業を開始。

掛かりにくい場合のコツ(手順と注意点)

手順

エンジン掛かりにくい場合の始動手順(5回程度で始動できない場合。連続負荷後の直後の再始動については下記「ベーパーロック現象」参照)

  1. 下記のとおり空燃比を段階的に濃くして始動を試みる(チョークOFF→ハーフ→フル)
  2. チョークOFF状態でスターターロープ引く(5回程度)
  3. 半チョーク状態でスターターロープ引く(5回程度)
  4. フルチョーク状態でスターターロープ引く(5回程度)
  5. スパークプラグを外して先端の点火部ギャップを確認しウエスでふき取って再装着。
  6. チョークOFF状態でスターターロープ引く(5回程度)
  7. 半チョーク状態でスターターロープ引く(5回程度)
  8. フルチョーク状態でスターターロープ引く(5回程度)
  9. スパークプラグを新品に交換する。
  10. チョークOFF状態でスターターロープ引く(5回程度)
  11. 半チョーク状態でスターターロープ引く(5回程度)
  12. フルチョーク状態でスターターロープ引く(5回程度)

注意点

ベーパーロック現象

 連続負荷後の直後に再始動できない場合は、「ベーパーロック現象」を疑う。※燃料が過熱状態で沸騰し燃焼室に正常に供給できなくなる現象。連続負荷後にすぐにエンジン停止するとなりやすい。大径木の切断中にソーチェーンをロックさせてしまった場合など。

     
  • 対応策は、燃料ポンプを押して過熱していないタンク側の燃料と入れ替える。だめなら冷めるのを待つ。
  •  

  • 予防策は、連続負荷後にすぐにエンジン停止せずにアイドリングの気化熱でエンジン過熱を防止する。ホビー用製品は連続負荷の合間合間にアイドリング休憩させながら無理せずボチボチ作業したほうが得策。

 ちなみに大径木をガンガン伐る用の高価なプロ向けの製品は、エンジンの放熱性向上やキャブレター接続部に低熱伝導性の材料使用などなど、連続負荷に耐えうる設計となっているようで。業務用が高価なのはパワーだけでなく、安定動作で作業中断が少なくて済むなら10万円以上してもその価値があると思う。

加速ポンプ

 加速ポンプ(アクセルレスポンス向上目的)付きキャブレターの場合は、エンジン始動前にスロットルレバーを操作すると加速ポンプ機能で燃料が噴射されてスパークプラグがかぶる。ハスクバーナ 120e mark2 は、加速ポンプ有り。

チョーク機構
  • チョーク機構は、一時的に通常燃焼の空燃比設定よりも空燃比を濃くする機能。チョークレバーを引くと空気吸入口を塞ぐことで空燃比を濃くする。
  • 半チョーク(ハーフチョーク)は、レバー位置がチョークONとチョークOFFの中間状態で、空燃比が中間状態になる。
  • エンジン初爆音を確認したらチョークレバーを戻してチョークOFF状態にして通常の空燃比設定に戻す。
  • チョークON状態は空燃比が濃いため、チョークレバーを戻さないと燃料がスパークプラグにかぶって着火しにくくなる。

整備関連情報

型式:Husqvarna 120e Mark II 14RT
排気量:38cc
スパークプラグ:Champion RCJ7Y (日本特殊陶業 NGK BPMR7A
プラグ電極ギャップ:0.5mm
付属ガイドバー:35cm(14inch)
付属ソーチェーン:91PX-52E
目立てヤスリ:φ4.0mm
使用燃料:混合ガソリン50:1(2%)※トップハンドル機AA07Cは混合比25:1(4%)なので注意!
燃料タンク:300ml
チェーン油タンク:200ml
アイドリング:2800~3200rpm
定格出力回転数:9000rpm
キャブレターH調整ネジ:(初期位置)
キャブレターL調整ネジ:(初期位置)

使用ソーチェーン(チェーンソー替刃)一覧

91系(ピッチ3/8″、ゲージ0.050″、目立て4.0mm)

ハスクバーナ 120e markⅡ91PX-52E(バー14″ 35cm)
HiKOKI CS33EDTP(35)91PX-52E(バー14″ 35cm)
マキタ MUC304191PX-46E(バー12″ 30cm)
ブラックアンドデッカー 高枝 PS752591PX-40E(バー10″ 25cm)
チェーンソー製材用交換ガイドバー18″ 45cm:91R-62E(縦挽き用)

90系(ピッチ3/8″、ゲージ0.043″、目立て4.5mm)

ウェイモール AA07C90PX-40E(バー10″ 25cm)
ブラックアンドデッカー GKC1825L290PX-40E(バー10″ 25cm)
ブラックアンドデッカー 高枝GPC1820LBN90SG-34E(バー8″ 20cm)

おまけ

チェーンソーとヤギ

 除草用に飼ってるヤギは、チェーンソーの音がするとエサ(木の葉)がもらえると知っているので、ヤギはチェーンソーのことが好きか嫌いかというと好きやと思う。多分。

スウェーデントーチ

 チェーンソーで手軽に作れるスウェーデントーチが最高。チェーンソー買ったらオススメ。