【インプレ・レビュー】Roval CLX60 カーボンクリンチャーホイール
思わぬ出来事があって、カーボンクリンチャーホイールのRoval CLX60をトライアスロンIN徳之島で使用することになったので、練習で走ってインプレしてみた。
目次
使うことになったいきさつ
購入したのではなく、先輩のホイールをご好意で貸してもらった。
思わぬ出来事というのは、トライアスロンIN徳之島の大会1ヶ月まえにM先輩が骨折して全治2ヶ月で、出場できなくなったということ。
骨折して無念の欠場となった先輩の分まで、このロヴァールCLX60でトライアスロンIN徳之島を思いっきり走るで~。
比較対象はコスミックカーボンエクザリット
所有してるリムハイトが高いディープリムホイールはコスミックカーボンエクザリットのみで、アルミ材質のリム(黒色エクザリット加工)にカーボンフードを被せた構造で、一般的なカーボンホイールとアルミホイールを足して2で割ったようなホイール。
リム材質がカーボンのホイールは今回が初体験。
以下、自分のコスミックカーボンエクザリットを比較対象としてインプレしてみた。
Roval CLX60のインプレ
メリット(良い点)
- 高速域の伸びがいい
- 登坂が軽快
- 荒れた路面でも乗り心地がしなやか
Roval CLX60の方がリムハイトが高いからか、リム形状などその他の要因もあるのか、高速域の伸びが1枚上。
Roval CLX60の方が軽いので、ディープリムなのに登坂も軽快。
リムがカーボンで振動吸収性に優れるせいか、S-WORKSターボコットンタイヤの性能もあってか、荒れた路面でも乗り心地がしなやか。
デメリット(弱点)
- ブレーキが利きにくく、手が疲れやすいけど、許容レベル
- 長い下りではブレーキの発熱に気を使う。
期待する制動力を得るためには、Roval CLX60の方がより強くレバーを引く必要あり。長い下りやロングライドの場合は負担になるかなと。心配していたほど利かないわけではなかったので、メリットが大きいので、許容レベル。
カーボンはアルミよりも熱伝導性が劣るので放熱しにくいという欠点が・・・気にするなという人もいると思うけど、下記のテスト動画ではほとんどのホイールが3~5分で表面温度150℃ぐらいで破裂して炸裂音が・・・。実際の使用状況ではテストのようにブレーキを掛けっぱなしにする状況はなさそうやけど、とはいえ破裂するよりも前に、劣化ダメージは蓄積していきそうなので、ブレーキに多少は気を使ってしまう。
まとめ
カーボンクリンチャーホイールRoval CLX60は、デメリットよりもメリットの方が大きい走っていて気持ちのいいホイール!
ただし、自分は土砂降りの雨でもアップダウンのあるコースで朝練するので、普段使いするにはあまり向いてない気がする。
ディスクブレーキ仕様のカーボンクリンチャーが欲しい
カーボンホイールと言えばチューブラータイヤ用という時代があったけど、最近はクリンチャータイヤ用が増えてきた。
構造的な転がり抵抗の低さでクリンチャータイヤが注目されて、チューブラータイヤが性能で全面的に優れるといった認識はもう過去のもの。
カーボンクリンチャーの弱点であるブレーキ性能を克服するディスクブレーキも普及が進んできて、近年は多くのメーカーでラインナップされるように。ブレーキの弱点を腕でカバーして乗りこなすスタイルも大いに結構ながら、ストレスフリーなブレーキで走りに集中するスタイルの方が自分は好き。
ということで、Roval CLX60に対してリム幅拡大でさらにメリットを伸ばして、ディスクブレーキ仕様でデメリットを解消した、隙のない優等生ホイールのRoval CLX50 DISCが欲しい!次期主力戦闘機は、ディスクブレーキ対応フレームにする予定。
Rovalのディスクブレーキ仕様のカーボンクリンチャーは、2018年のツールドフランスでも実践投入されてるようで。
ボーラはすっかりすっきりディスクブレーキ。 pic.twitter.com/ftl3Nlq4Cx
— Kei Tsuji / 辻啓 (@keitsuji) 2018年7月6日
UCI(国際自転車競技連盟)が「アジェンダ2022」を発表し、今後4年間の取り組み内容を明らかにした。その中でUCIはこれまでトライアルとして許可されていたロードレースとBMXでのディスクブレーキ使用を今年7月1日に全面解禁することを発表している。https://t.co/zNN4aEB7r0 pic.twitter.com/L5mevLwy7U
— cyclowired.jp (@cyclowired_jp) 2018年6月22日